皆さんこんにちは! 当クリニックもお陰様で3年目を迎えようとしています。これからどんな医療を目指すのかをお話します。
循環器内科はどんな病気を診るのですか?とよく聞かれます。循環器とは心臓や血管のことで、心臓病や血管病の診断・治療・予防、血管の破綻で生じる脳卒中(脳血管障害)の予防と早期発見が主な対象となります。
心臓病と脳卒中(脳血管障害)は日本人の死因の第2位です。またこれらの病気では死亡に至らなくても“寝たきり”、“引きこもり”、“手足や言語の障害”などから社会生活からの引退を余儀なくされます。また、血管病は認知症の発症にも関連します。 すなわち、循環器病と脳卒中は死亡に至らなくても“自立した社会生活を送る健康寿命”を短くします。日本人の健康寿命は平均寿命より約10歳短いとされおり、循環器病と脳卒中を予防することが健康寿命を延ばす鍵なのです。
循環器病には多数の病気がありますが、その主な原因は動脈硬化です。また脳卒中もその原因は動脈硬化です。動脈硬化は「生活習慣病」である高血圧・高コレステロール血症を含む脂質異常症・糖尿病・肥満・喫煙などにより引き起こされます。また、その発症前の状態を示すのが「メタボリック症候群」(内臓肥満・高血圧・高血糖・脂質異常)です。
国は平均寿命や健康寿命を延ばすことを目指して「脳卒中・循環器病対策基本法」を成定し、脳卒中や循環器病の予防・治療に加え、生活習慣病やメタボリック症候群への対策を進めております。当クリニックでも国の方針に沿ってこれらの病気の原因となる動脈硬化の予防と進展阻止を目指した診療を行います。
循環器病には狭心症・心筋梗塞・心不全・弁膜症・不整脈など多種類があり、各疾患で薬物や治療法が進歩してきており、当クリニックではそれぞれの病気に応じた治療を提供することを心がけます。脳卒中について動脈硬化の予防・進展を目指した医療を提供します。
頻度の高い不整脈である心房細動自身は生命予後に直接係わるものではありませんが、二つの問題を起こします。心不全と血栓塞栓症で、脳に発生すると脳梗塞となり、脳梗塞は脳卒中の約30%を占めます。心房細動にはカテーテルアブレーションという治療法があり、その適用を判断し、脳梗塞の予防には新しい薬物の治療を推進します。
夜間に大きないびきや呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群があります。この病気は生活習慣病である高血圧、心房細動、2型糖尿病などを合併します。睡眠時無呼吸症候群の診断と治療により生活習慣病を克服しましょう。
今後増加が予想される病気に心不全があります。心筋梗塞、心房細動、弁膜症、心筋症など病気の進行や長期の罹患により心不全が発症し重症化します。心臓病の適切な治療・管理により心不全の予防・治療とその進行を防ぐ処方・食事や生活指導を行います。
通常の一般内科診療、各種予防接種、市民健康診断も行っており、また漢方内科も準備して患者様の健康維持に努めてまいります。
循環器クリニック ひらおか 院長 平岡昌和
<専門> 循環器内科学・内科学
<略歴> 東京医科歯科大学医学部卒業(医師)・同大学院修了(医学博士) 米国シカゴ大学・内科・心臓病部門・講師 東京医科歯科大学難治疾患研究所・教授(現・名誉教授) 厚生労働省労働保険審査会・委員・会長 取手北相馬保健医療センター医師会病院・健診センター長
<資格> 内科認定医、 循環器専門医、 日本医師会認定産業医
<主な学会活動> 日本不整脈学会名誉会員、日本心臓病学会(FJCC)、日本循環器学会、 日本内科学会、アメリカ心臓病学会(FACC), アメリカ心臓病協会(FAHA),ヨーロッパ心臓病学会(FESC), 北米不整脈学会(FHRS),世界心電学会(理事・理事長)、アジア太平洋不整脈学会(初代理事長)
<主な著書> 1.平岡 昌和(分担執筆) 「内科学」、 東京・文光堂、1999 2.平岡 昌和(監修) 「心電図デジタルガイド」(CD-ROM) 東京・ライフサイエンス出版、2005 3.Hiraoka M, Singh BN, Wellens HJJ.(編集) Electropharmacological Control of Cardiac Arrhythmia. Futura Publishing Co. New York, 1994
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たゆまない患者さんとのふれあいから、大きな力と勇気をいただいて、長い間臨床と研究を両立することができましたことを感謝しております。これからは別の観点から医師の本質を見極めたいと循環器内科とのコラボレーションを目指しております。それは人間としての健康の維持を保つためには健全な脳の働きの維持が重要です。眼は脳の窓です。内科的な全身所見に加えて眼底検査による血管像の解析から治療の指針について多くの示唆が得られます。それを踏まえて生活習慣、食事療法、そして適正な運動、特に有酸素運動についてご一緒に考えて参りましょう。
<専門> 眼科一般、神経眼科
<略歴> 1964年 北海道大学医学部卒、 東京医科歯科大学医学博士、米国・シカゴ大学研究員 東京都立府中病院(現・東京都立多摩総合医療センター)眼科勤務 1982年 小金井眼科クリニック 開設 2015年 同 クリニック 副院長として現在に至る
<所属学会> 日本眼科学会、日本神経眼科学会、日本神経科学学会
普段の生活で、「なんとなく体調がよくない」、「検査ではどこも悪くないのに体調不良が続いている」などのご経験はありませんか?このような状態は現代医学でもなかなか対処できないことが少なくないのが実情です。 漢方医学では、こういう心と身体の違和感を、「漢方医学独自の考え方から、個人個人の体質・体調を考え、それに見合った漢方薬を用いる」ことで解決することがあります。 これまでの医療で今一つ不快感の解消や満足感が得られないとき、体調不良が続くとき、漢方薬の力も借りてみたらいかがでしょうか!
<専門> 漢方診療全般
<略歴> 1969年9月、東京大学医学部卒業、東大病院整形外科入局。 その後、東大病院整形外科医局長、都立府中病院(現:都立多摩総合医療センター)整形外科医長、都立多摩老人医療センター(現:多摩北部医療センター)リハビリテーション科部長などを歴任。整形外科診療をする傍ら、学生時代から興味があった漢方医学を習得し、日常の臨床に漢方治療も取り入れた診療を行っていた。 2001年より、日本漢方医学研究所附属クリニックにて、各科領域の漢方診療に専念。その間、東京女子医大附属東洋医学クリニック非常勤講師、日本東洋医学会・広報委員長・用語委員長・常務理事などを歴任。
<資格> 医師、日本東洋医学会認定専門医
<所属学会> 日本東洋医学会名誉会員
<著書> 『専門医がやさしく教える肩こり』(PHP研究所) 『よくわかる腰痛の原因と治し方』(ナツメ社) 『東洋医学の「効く!」しくみ』(同) など